うつ病講座

ニート君とマップ博士のうつ病講座-第8回「コーピングPart2-虫歯で学ぶ「情動焦点型コーピング」と「問題焦点型コーピング」」

~ 勝手にスペシャルサンクストゥ網野衛二先生 3分間 NetWorking ~

 

【登場人物】

マップ博士(はかせ)

メンタルヘルス分野にやたら詳しいオタク。

博士は自称。

精神疾患全分野の地図を作成するという野望を抱く。

毒舌家。

 

ニート君(ニート)

高校時代に色々あり、ひきこもる。

アニメ・ゲーム、オタク。

社会復帰をするため、博士の講座を受ける。

いじめられっ子。

 

 

聴いているのは、もちろんアニソンです

ニート
シャカシャカシャカシャカ♪(ウォークマンの音)
はかせ
ニート君。
ニート
シャカシャカシャカシャカ♪(ウォークマンの音)
はかせ
おい!ニートくん!!
ニート
シャカシャカシャカシャカ♪(ウォークマンの音)

 

「二度とガンダムなんかに乗るもんか!」とダダをこねると、こうなります

はかせ
...聞いちゃいないな。

ん?こいつの顔の右ほっぺ、やけに腫れてるな。

よし、軽くワンパン入れとくか。

エイ!(ポコ)

ニート
ウッギャーー!!

な、殴ったね!!親父にもぶたれたことないのに!

はかせ
(お!ベタだがいい反応だ)

それが甘ったれなんだ!殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!

 

ニート
あ、あれ?ブライトさん??

あ、はかせか。

って、なにいきなりパンチしてんすか!!

はかせ
すまんすまん。

だが仕方なかろう。

いくら呼んでも、キミが振り向きもせんのだから。

で、いったいどうしたのだ?

 

ニート君、虫歯のようです

ニート
は、歯が痛くて。
はかせ
歯?虫歯か?
ニート
はい。

昨日の夜からものすごく痛くて腫れてきて。

はかせ
あぁ。

だからそんなにほっぺたが腫れてるのか。

それで?

 

ニート
はい。

虫歯の痛みによるストレスを軽減すべく

「情動焦点型コーピング」

を試みていたところです。

はかせ
...すまん。

まったく話しが見えてこない。

もう少し分かりやすく説明してくれんか。

 

音楽を聴いても虫歯は治りません

ニート
前回の講義で教えてもらった内容を思い出したんです。

ストレッサーによってもたらされる不快な感情を、軽減させる対処を

「情動焦点型コーピング」

という。

その例の一つが、好きな音楽を聴いて気晴らしをする。

で、今回、虫歯の痛みというストレッサーによってもたらされた、不快な感情を軽減させるためのコーピングとして、好きな音楽を大音量で聴き続けていたんです。

教えてもらった内容をきちんと実践(じっせん)に活かす。

偉いでしょ、エッヘン!

 

はかせ
ふ~ん...

ニート君よ、とりあえずもう一発パンチいっとくか?

ニート
なんでですか?!
はかせ
「コーピング」って字面(じづら)だけ覚えて、な~んも理解しとらんからだ!

このばかたれちゃん。

ではニート君、キミに一つ質問しよう。

キミが言う「コーピング」である音楽によって、虫歯は良くなったか?

ニート
それが全然良くなんないんですよ~。

 

はかせ
だろ?

それが理解しとらん証拠だ。

コーピングの本質は

「ストレスをなくすこと」

だ。

音楽で虫歯の痛みがなくなるか?

ニート
なくなりません。

 

虫歯は歯医者で治しましょう

はかせ
そうだな。

では虫歯の痛みをなくすにはどうしたらいい?

ニート
歯医者さんに行くことです。
はかせ
そういうことだ。

それが今回の「虫歯」に対する「コーピング」だ。

どうする?今日は講義やめて歯医者に行ってくるか?

ニート
いいえ。

せっかくきたので最後まで講義を受けてから、歯医者に行きます。

 

バファリンは万能薬

はかせ
そうか。では、ほれ。

バファリンだ、飲んでおけ。

あくまで応急処置だが、講義の間、ある程度痛みがひくぞ。

では効き目が出るまでしばし休憩とする。

 

 (休憩すること30分...)

 

ニート
はかせ!

痛みがひいてきました!!

はかせ
バファリンは万能薬だからな。

ただ常用すると効きづらくなるから注意が必要だ。

で、講義はいけそうか?

ニート
はい!

 

コーピングの本質は、ストレスの原因をなくすこと

はかせ
では、さきほどの続きからだ。

コーピングの本質とは「ストレス(ストレッサー)をなくすこと」だ。

ストレスを受けたら、その原因を断つ(たつ)のが一番いい。

それは分かるか?

ニート
はい。

虫歯だったら 歯医者(orバファリン)ってことですよね。

 

ストレス対処の基本は「問題焦点型コーピング」

はかせ
その通りだ。

痛い思いをして学んだ甲斐(かい)があったな。

で、このストレスの原因そのものを断つという対処法を

「問題焦点型コーピング」

という。

これは前回の講義でも説明したな。

ニート
はい。

「いじめっ子バドーに直接抗議(もしくは先生にいいつける)をして問題解決する」

ってやつでしたね。

 

はかせ
そうだ。

基本的にストレスの対処はこの

「問題焦点型コーピング」

をおこなったほうがいい。

元を断てば後の憂い(うれい)もないからな。

だが全てのストレスを「問題焦点型コーピング」で対処できるわけでもない。

ニート
例えば?

 

断れないスピーチほど面倒なものはない

はかせ
例えば、冠婚葬祭(かんこんそうさい)でスピーチする時、緊張するだろ?

こういった緊張というものは根本的解決ができない。

体と頭が勝手に緊張するからな。

そんな時、次善の策として使われるのが、緊張を和らげる方法

「情動焦点型コーピング」

だ。

ニート
「スピーチを断る」とか「スピーチから逃げる」っていう「問題焦点型コーピング」というのも、「あり」じゃないんですか?

 

はかせ
理屈ではそうだな。

実際に私も、社会に出てその手の「問題焦点型コーピング」をやったことがあった。

ただ、あまりおすすめはしないぞ。

ストレスの原因を断つどころか、「断ったことを非難されて」さらなるストレスの火種を引き起こすことばかりでな。

ニート
ふーん。

なんだかめんどくさいですね。

 

「情動焦点型コーピング」は、「問題焦点型コーピング」ではムリな時に使う

はかせ
まったくだ。

だがそういう社会に生まれた以上、その社会で生きていかなければならない。

そのためにも「情動焦点型コーピング」が必要だということだ。

それ以外にも、介護や育児などは基本的に「問題焦点型コーピング」での対応ができない。

介護や育児にストレス感じるから、老人や子供を捨てる

って訳にはいかないからな。

このように、どうしても「問題焦点型コーピング」ではムリ!って時に使うのが「情動焦点型コーピング」と覚えておけば、だいたい間違いない。

ニート
ふむふむ、なるほど。

 

はかせ
そういった意味では、今日のニート君はコーピングセオリーの真逆(まぎゃく)をおこなっていたわけだな。

さて、そろそろバファリンの効果も切れてくる頃だろう。

今日はこのへんにしておくか。

ではニート君、今日のまとめだ。

ニート
はい。

 

 

まとめ

ニート君の「今日のまとめ」

  • コーピングの本質はストレスの原因を断つこと。
  • ストレスの原因を断つには「問題焦点型コーピング」
  • 「情動焦点型コーピング」は、「問題焦点型コーピング」がどうしてもムリな時に使う。
  • 今日のネタは「機動戦士ガンダム」より。アムロとブライトの名シーン(一部改)

 

 

参考資料

『Road to Node』 - 「3分間NetWorking」

 

『文部科学省』 - 「第2章 心のケア 各論」

 

『メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース』

 

『機動戦士ガンダム』

 

 

~ 勝手にスペシャルサンクストゥ網野衛二先生 3分間 NetWorking ~

3dman_eu / Pixabay

facebook

google+

-うつ病講座