障害年金

年金がもらえるのは「歳をとった時」ではなく「働けなくなった時」-うつ病での障害年金、基礎知識と申請詳細

2017/06/04

うつ病の時、一番の心配のはお金です。

そんな時の心強い味方が「障害年金」です。
申請をして認定されると、結構な金額を受給することができます。

ただ、そんな結構な金額を簡単にいただけるわけがなく、障害年金 国民年金2級(月額65,000円)くらいになると、審査もものすごく厳しくなります。

そのため巷では、障害年金2級に認定されるためのノウハウが、たくさん出回っています。
はっきりいって、たくさんあり過ぎてよく分かりません。

私自身もうつ病が悪化し会社を退職した後、障害年金の申請をした経験があります。
(今は障害年金 厚生年金2級を受給しています)

その時のエピソードを交えながら、障害年金のもらい方を説明していきたいと思います。

かなり長いですが、私が知っている障害年金の全て書きましたので、じっくり読んでいただければと思います。

 

申請方法、その前に

支給される金額が大きいため、申請方法や受給条件ばかりに目がいきがちですが、

「そもそも障害年金ってなんなの?」

ってことを知らない人がたくさんいます。

「そもそもはいいから金!」

って気持ちも分かります。
ただ、このそもそもを理解していると、のちの申請手続きをする際、

「なんでこの確認が必要か?」
「なんでこの条件だとこうなるのか?」

といったことが分かることが多いですし、年金事務所の職員はじめ、関係者との会話もスムーズに進みます。

なので、まずは

「そもそも障害年金ってなんなの?」

ってところをきちんと理解したうえで、申請等々の話しに進みましょう。

 

そもそも障害年金ってなに?

みなさん毎月年金払ってますよね、年金。

自営業の人は「国民年金」
会社員の方は「厚生年金」
公務員の人は「共済年金」

この年金です。
この年金って何のために払っているか?

「老後に生活するための貯金」

だと思いますよね。
私はそう思ってました。

でも違うんです。

年金をなぜ払っているかというと、

「働くのが困難な状態になった時にお金をもらうため」

なんです。

65歳過ぎると、歳で働くのが困難な状態になりますよね。
だから年金がもらえるんです。
この時もらえる年金のことを「老齢年金」といいます。

死んじゃったら?
働くのが困難な状態(ってか働けない)になりますよね。
この時も年金がもらえるんです。
とは言っても本人は死んじゃってますから、遺族がもらいます。
この時もらえる年金のことを「遺族年金」といいます。

で、重い怪我や病気になっちゃったら?
働くのが困難な状態になりますよね。
この時も年金がもらえるんです。
この時もらえる年金のことを「障害年金」っていうんです。

うつ病は病気です。
怠けやさぼりではありません。
だからうつ病が重い場合には「障害年金」がもらえるわけなんですね。

ただし、払ってない人はもらえない。
これ当たり前ですね。

「歳取った頃にはどーせもらえねーんだから、払わねー」

なんて言って、年金払わない人いますよね。

20歳を過ぎて年金を払ってないと、
「老齢年金」だけでなく、「遺族年金」や「障害年金」までもらえなくなります。

いやー、文句言いながらも、年金きちんと払っておいてよかった。

怪我や病気になった時、自分が死んだ後の遺族のためにも、年金はきちんと払っておきましょう。

 

障害年金の詳細:受給資格

という感じで、「そもそも障害年金ってなに?」が分かったところで、
障害年金の詳細について説明していきたいと思います。

まず、どんな人がもらえるか?

  1. 年金を払ってた人
  2. 障害状態にある人

厳密にはもう少し細かいんですけど、基本的にこの2つです。

で、1.をもう少し詳しく説明します。

 

初診日について

うつ病かなー?と思って初めて病院に行った日のことを

「初診日」

っていうんです。
障害年金は基本的に、この「初診日」に年金を払っていた人だけもらう事ができます。

だから、年金事務所に障害年金の相談に行くと、必ず「初診日」を聞かれます。

なので、病院で初診日調べてもらわないといけないんです。

もし転院していて、今通っている病院が2つ目や3つ目の場合は、初診を受けた病院まで行って、初診日の証明書をもらってこなければなりません。
初診を受けた病院がものすごく遠かったりすると、大変なんですねー。

さらに、初診日がずいぶん昔で、転院した場合なんかは、初診の病院にカルテが残っていないことがあります。
来ない患者のカルテは基本的に5年で廃棄されますからね。
すると初診日が証明できない。

そんな時は証拠になる、代わりのものを探して、初診日の証明になるかどうか、年金事務所に問い合わせる。

なんて感じで、初診日を証明するのが、とても大変な場合があります。

 

初診日が20歳より前の場合

あとは、初診日が20歳未満の場合ですね。
年金を払い始めるのは20歳から。
でも、初診日が18歳(年金払ってない)だったらどうなるか?

本来は、払ってないのでもらえません。

ただ、本人に非があるわけでもないのに、支給対象外ってのもあんまりだよなー。

ということで特別に受給することができます。
ただし、所得制限等、細かい条件はあります。

 

障害状態について

次に障害状態ですね。
もちろん軽いうつ病は、受給対象外です。
重度のうつ病、さらにその重さによって3段階に分かれています。

障害の程度 障 害 の 状 態
1級 そううつ病によるものにあっては、高度の気分、意欲・行動の
障害及び高度の思考障害の病相期があり、かつ、これが持続した
り、ひんぱんに繰り返したりするため、常時の介護が必要なもの
2級 そううつ病によるものにあっては、気分、意欲・行動の障害及
び思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したり又はひんぱ
んに繰り返したりするため、日常生活が著しい制限を受けるもの
3級 そううつ病によるものにあっては、気分、意欲・行動の障害及
び思考障害の病相期があり、その病状は著しくないが、これが持
続したり又は繰り返し、労働が制限を受けるもの

(厚生労働省 「障害認定基準」より一部改)

1級は介護が必要。
2級は日常生活が著しい制限を受ける。
3級は労働が制限を受ける。

このくらい重度のうつ病の人が、障害年金受給の対象となります。
また症状が重いほど、支給額は増えます。

 

障害年金の詳細:支給額

次に一番重要な、

「いくらもらえるの?」

です。

かなりややこしいですが、大事なところなので、じっくり確認していきましょう。

 

初診日の時に加入していた年金で金額が決まる

まず、年金の種類によって金額が異なります。

「国民年金」が安くて、
「厚生年金」と「共済年金」が高いです。

で、基本的に「厚生年金」と「共済年金」は同額です。

「おれ(わたし)、今「厚生年金」に加入してるから、高いほうか!」

いや、違うんです。

「初診日」ってあったじゃないですか、初めて診察に行った日。
障害年金では、この「初診日」に加入していた年金の種類が、支給される年金の種類になるんです。

だから、

「おれ(わたし)、今「厚生年金」に加入してる、でも初診日は「国民年金」だった」

この場合は「安いほうの国民年金」になっちゃうんです。
もちろん今も初診日も厚生年金だったら「高いほうの厚生年金」になります。

 

国民年金の場合の支給額

次にそれぞれの金額です。

まず国民年金の場合、

1級:年額 975,100円 (月額 約81,258円)
2級:年額 780,100円 (月額 約65,008円)
3級:なし

です。
3級は支給がないから、みんな「障害年金2級、障害年金2級!」
と2級を目指して申請するんですね。

そして子供がいると、さらにプラスされます。

2人目まで(1人につき):年額 224,500円 (月額 約18,708円)
3人目から(1人につき):年額 74,800円 (月額 約6,233円)

 

厚生年金・共済年金の場合の支給額

次に厚生年金・共済年金の場合、

1級:年額 975,100円 (月額 約81,258円) + α × 1.25
2級:年額 780,100円 (月額 約65,008円) + α
3級:なし + α

という感じで国民年金の金額に「α 」が上乗せされます。
この「α」がめんどくさいのですが、簡単に言うと
今まで何年間いくら給料をもらったかで変わるわけです。

もちろん短い期間、安い給料だと「α」も安くなり、
長い期間、高い給料だと「α」も高くなります。

概算で下記のようになります。

 

<5年間、年収250万円の人の場合>

1級:年額 約1,437,577円 (月額 約119,798円)
2級:年額 約1,150,062円 (月額 約95,838円)
3級:年額 約589,900円 (月額 約49,158円)

 

<20年間、年収500万円の人の場合>

1級:年額 約1,892,029円 (月額 約157,669円)
2級:年額 約1,513,623円 (月額 約126,135円)
3級:年額 約727,123円 (月額 約60,594円)

 

ずいぶん上乗せされてますね。

そして配偶者がいると、さらにプラスされます。

配偶者の加給年金額:224,500円(月額 約18,708円)

「α」を求める計算式も、一応載せておきます。

<基本計算式>

1級:(報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕
2級:(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕
3級:(報酬比例の年金額) ※最低保障額 585,100円

 

 

遡及請求について

最後にもう一点、もらえるお金がかなり増えるかもしれない

「遡及(そきゅう)」

という制度について説明します。

通常は障害状態(うつ病が重症化)した時に、障害年金の申請をします。

そして

「あなたは何級の障害です」

という認定がなされます。
この認定された日のことを

「認定日」

といいます。

言ってみれば「障害者になった日」です。

障害年金の支給は、この認定日のあとから始まります。

で、

「おれ(わたし)、ずーっと障害状態(うつ病が重症)だったけど、障害年金って知らなかった」

なんて人もいるわけです。
そういう人は後から申請をするのですが、申請する時に、

「おれ(わたし)3年前から同じ状態だから、3年前を認定日(障害者になった日)にしてよ」

ってお願いするんです。

なぜか?

>障害年金の支給は、この認定日のあとから始まります。

つまり、

「認定日を3年前にして、その後から支給されるはずだった3年分のお金もちょうだい」

ってことをするんですね。
遡って障害年金の支給を請求するので、

「遡及請求」

といいます。

この遡及請求が認められると、3年分の障害年金が一気にもらえます。

例えば、障害年金の国民年金2級に認定されて、3年間の遡及が認められると、

2級:年額 780,100円 × 3年 = 2,340,300円

が一気に手元に入るわけです。
もちろん、その後も年額 780,100円は別に支払われます。
ちょっと、すごいですよね。

 

遡及請求の注意点

ただ、この遡及請求、最高で5年前までしか遡れません。
正確に言うと、「認定日」自体は何年前まででも遡れますが、5年以上前の支給は、時効によりもらう権利が消滅してしまうそうなんです。

時効って犯罪とか警察関係だけかと思ってましたが、年金にもあるんですね。

そういえば、借金も5年間返さなければ時効で踏み倒せる、なんて聞いたことがあります。
もしかしたら関係あるのかもしれませんね。
(よく分かりませんが(汗)

あともう一点、遡及請求する際は、初診日から1年6ヶ月以降、通院をしていたという証明(診断書)が必要となります。
(正確には初診日から1年6ヶ月~1年9ヶ月の間)

どういうことかというと、
うつ病で障害者になるには(別になりたくありませんが)
初診から1年6ヶ月、ずーっとうつ病でなければならないんです。
途中で回復したら障害者じゃない、当たり前ですね。

なので、初診後1年6ヶ月経った日以降が、障害者になった日「認定日」となるのです。

でも、

「この頃(1年6ヶ月経った日以降)、うつ病の調子がよくて通院していなかった」

となると障害状態でないわけですから、障害者になることができず「認定日」がなくなるわけです。

>障害年金の支給は、この認定日のあとから始まります。

認定日がなくなるので、その後の支給(遡及分)もなくなる。
遡及請求が認められない、となるわけです。

また、当初通院してたとしても、証明できなければ、遡及請求は認められません。

病院にカルテが残ってない、なんてことになると障害状態で通院もしていたのに、お金がもらえないこともあります。

 

障害年金の詳細:手続き

さて、いただけるお金の金額も分かったところで、いよいよ障害年金の請求手続きに入っていきます。

 

初診日の確認

一番初めにすることは「初診日」の確認です。
病院ですぐに確認できればそれでOK。

転院等で確認に時間がかかりそうな場合は、おおよそ何年何月頃かでいいので、調べるか、思い出すかします。

 

受給資格の確認

つぎに障害年金をもらえる資格があるかどうかを確認します。
初診日に本当に年金を払っていたかを、年金事務所に行って、確認してもらいます。

最寄の年金事務所を探したら、

  • 初診日(さっき思い出したやつ、頭の中に入れておけばOK)
  • 年金手帳
  • 印鑑(シャチハタ不可)

を用意します。

↓最寄の年金事務所はこちらで探せます

 

なお、本人が行けない場合は、年金手帳・印鑑に加えて

「委任状」

も必要となります。

全て持ったら年金事務所へ出発です。

年金事務所についたら窓口で、

「障害年金の請求資格があるかどうか、確認しにきました」

と言って、

  • 「初診日」を伝え
  • 「年金手帳」を提出

します。

初診日が「おおよそ何年何月頃」までしか分からない人は、適当な日付を伝えちゃって大丈夫です。

窓口の職員は初診日と年金手帳をもとに、

  • 初診日のころ年金を払っていたかどうか
  • どの種類の年金で払っていたか

を確認してくれます。
この調べてくれる内容のことを

「納付要件」

と言います。
あんまり親切じゃない職員(失礼かな、ごめんなさい)だと、いきなり、

「じゃ、納付要件を確認しますねー」

なんて言ったりします。

初めての年金事務所って、かなりドキドキするんです。

「これが分からないと、障害年金がもらえなくなるのではないか?」

みたいな感じで。
なので、あらかじめある程度、障害年金の仕組みや用語を知っておくと安心ですし、話しもスムーズに進みます。

ま、この時点では分からなかったり間違えたりしても、たいした問題にはなりませんので大丈夫です。

で、納付要件を確認してもらって、特に問題がなければ「資格あり」となるわけです。

また、途中で年金の種類が変わっていたり、一部未納があると、「資格あり」でももらえる金額が変わってきたりするので、その場合は職員から詳しく説明を聞きます。

未納が多すぎると、「資格なし」になる場合もあります。

 

必要書類をもらう

無事「資格あり」と確認が取れたら、その場で申請のために必要な書類をもらいましょう。

もらう書類は

  • 年金請求書
  • 診断書
  • 受診状況等証明書
  • 病歴・就労状況等申立書

です。

簡単に内容を説明すると、

  • 年金請求書
     →年金を請求する請求書(本人作成)
  • 診断書
     →うつ病の病状を書く診断書(医師作成)
     ※遡及請求の場合は2枚必要
  • 受診状況等証明書
     →転院している場合、初診日を証明してもらうもの(医師(初診日病院)作成)
  • 病歴・就労状況等申立書
     →病状の補足資料(本人作成)

 

結構たくさんありますね。

あと、初診日がどうしても証明できない時に使用する書類として

 

  • 受診状況等証明書を添付できない理由書

 

というものがあります。
ただ、これを提出する際は、初診日を証明する証拠となるものを探してきてあわせて添付するんですね。
これがえらく大変で、素人では対応しきれないことが多いので、普通は専門家(社会保険労務士)の協力を仰ぎます。

書類を受け取ったら、年金事務所の職員にお礼を言って家に帰ります。

 

申請書類の作成

ここからが、障害年金請求作業の本番、もらってきた書類を医師に書いてもらったり、自分で書いたり、その他いろいろします。
かなり大変です。
ひとつづつ確実に進めていきましょう。

 

「受診状況等証明書」を書いてもらいに昔の病院に行く

まず、転院をしたことがある場合は、初診日の証明が必要です。

年金事務所でもらった

「受診状況等証明書」

という書類を持って初診を受けた病院へ行きます。
病院で障害年金の申請をする旨を伝え、持参した「受診状況等証明書」を書いてもらいます。

予め数日前に事情を電話で伝えておくと、スムーズに書いてもらえると思います。

 

「診断書」を主治医に書いてもらう

次に病院の医師に診断書を書いてもらいます。
通常は1枚ですが、遡及請求する場合は、

  • 「(遡った)認定日」の診断書×1枚
  • 現在の診断書×1枚

の2枚が必要となります。

※注意
転院をしたことのある人で、遡及請求する場合は、初診の病院で「(遡った)認定日」の「診断書」を書いてもらいます。

 

「障害年金2級受給の秘訣」の正体

話が若干脱線します。
インターネットでよく見かけますよね。
「障害年金2級の秘訣」的なやつ。
医師に書いてもらう診断書の内容についてなんですよ。

診断書の中に、

「3 常生活能力の程度(該当するもの一つを○で囲んでください。)」

っていう項目があって5個の選択肢から1つ選ぶんです。
その中に下記の選択肢があります。

(3)神障害を認め、家庭内での単純な日常生活はできるが、
時に応じて援助が必要である。

(4)神障害を認め、日常生活における身のまわりのことも、
多くの援助が必要である。

(日本年金機構-「診断書(精神の診断書)」より引用一部改)

この(3)と(4)のうち、(3)だとほぼ2級は無理。
(4)だとかなり可能性が上がる。

ということだそうなんです。
つまり、「2級の秘訣」って、

「診断書で(4)書いてもらえるように医師を説得しろ(説得しに行ってやる)」

ってことなんです、たぶん。
まぁ、きちんとした根拠のある説得(というかお願い?)なら、もしかしたら(4)にしてくれるかもしれませんが、医師が診断書の内容を変更することなんて、まずないと思います。

あまり過剰な宣伝文句は、信用しないほうがいいと思います。

 

「病歴・就労状況等申立書」を作成する

ここが山場ですね。
「病歴・就労状況等申立書」を、これは自分で書きます。
病歴や病状、就労状況や生活状況まで。
書き方が分からなくて困るのもこの書類です。

よくネットで売っているマニュアルは、
これの見本がメインで、
あとはさっきの(4)もらえ。

多分そんな感じでしょう。

 

その他提出書類を揃える

申請の際に提出する書類を揃えます。

  • 戸籍謄本
  • 年金手帳
  • 年金を振り込む先の通帳
  • 印鑑

以下は厚生年金・共済年金

  • 住民票(配偶者・子供がいる場合)
  • 所得証明書(配偶者がいる場合)
  • 配偶者の年金手帳、または基礎年金番号通知書(配偶者がいる場合)
  • 在学証明書、または学生証(高校生の子供がいる場合)

 

「年金請求書」を作成する

上記で揃えた書類を見ながら、「年金請求書」に必要事項を書きます。

 

全ての提出物を確認をする

今まで揃えたものが全て揃っているか確認します。

  • 年金請求書
  • 診断書(遡及請求する場合は2枚)
  • 受診状況等証明書(転院している場合)
  • 病歴・就労状況等申立書
  • 戸籍謄本
  • 年金手帳
  • 年金を振り込む先の通帳
  • 印鑑

 

以下は厚生年金・共済年金

 

  • 住民票(配偶者・子供がいる場合)
  • 所得証明書(配偶者がいる場合)
  • 配偶者の年金手帳、または基礎年金番号通知書(配偶者がいる場合)
  • 在学証明書、または学生証(高校生の子供がいる場合)

 

基本的には以下に書いてあるものがあれば大丈夫です。
ただし、病歴・経歴・家族構成などにより、追加で必要になるものがたくさんあります。
一通り揃えたら、一度年金事務所へ提出に行き、追加で必要なものを教えてもらいます。

 

年金事務所へ書類の提出

そろえた書類を年金事務所に提出します。
不備・不足があれば、指摘されるので、全て揃うまで、提出を繰り返します。

不備・不足なく書類が揃うと、年金事務所で受理されます。

 

申請受理のあと

お疲れ様でした。
書類が受理されると、長かった手続きがようやく終了です。

結果は約3ヵ月後、郵送で通知が届きます。

年金支給が認められた場合は

  • 「年金証書」
  • 「年金決定通知書」

残念ながら認められなかった場合は

  • 「不支給決定通知書」

が送られてきます。

 

申請を手伝ってもらう

さて、以上が障害年金の申請の手続きですが、私は矛盾を感じずにはいられません。

障害年金をもらう資格のある人は、重いうつ病を患っている人です。
先に書いた等級表をもう一度見てみましょう。

障害の程度 障 害 の 状 態
1級 そううつ病によるものにあっては、高度の気分、意欲・行動の
障害及び高度の思考障害の病相期があり、かつ、これが持続した
り、ひんぱんに繰り返したりするため、常時の介護が必要なもの
2級 そううつ病によるものにあっては、気分、意欲・行動の障害及
び思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したり又はひんぱ
んに繰り返したりするため、日常生活が著しい制限を受けるもの
3級 そううつ病によるものにあっては、気分、意欲・行動の障害及
び思考障害の病相期があり、その病状は著しくないが、これが持
続したり又は繰り返し、労働が制限を受けるもの

(厚生労働省 「障害認定基準」より一部改)

1級は介護が必要。
2級は日常生活が著しい制限を受ける。
3級は労働が制限を受ける。

おかしい。
おかしいですよね?

「こんな重い障害状態の人が、あんなに大変な申請手続きをできるわけがない」

そう思いませんか?

3級相当の障害状態の人であれば、できそうな気もします。
でも2級、1級は明らかに無理ですよね。

と言うわけで、障害年金の申請って、ほかの人に手伝ってもらうことが多いんです。
どんな人に手伝ってもらえるか、私の知っている限りですが、紹介してみたいと思います。

 

家族に手伝ってもらう

家族であれば、安心して手伝ってもらえます。
症状が重い場合であれば、全部代わりにやってもらうこともできます。

ただ、仕事や学校があると休みをとってもわらなければならない場合があります。
あとは、専門的な知識がないから、分からなかったり間違えたり。
すごく手間と時間がかかります。

 

病院のソーシャルワーカーに手伝ってもらう

大きな病院や、中規模以上のクリニックには、ソーシャルワーカーという人がいます。
このソーシャルワーカーが障害年金の申請を手伝ってくれます。
医療に関する諸制度のプロですから、かなり心強い味方です。
普通は無料で手伝ってもらえます。

ただ、手伝うというよりアドバイスに近いんですよね。
「書類のここはどう書けばいいの?」とか
「初診日の証明ってどうやって取ればいいの?」とか
そういう時に色々教えてくれる感じです。

だから、代行的なことはしてくれません。
例えば「症状が重くて年金事務所に行けないから、代わりに行ってきてください」
みたいなのはお願いできません。

なので、症状が重いときは、代行的なことは家族に手伝ってもらって、知識的なことはソーシャルワーカーに手伝ってもらう、みたいなコンボがいいのかもしれないですね。

 

社会保険労務士に依頼する

障害年金といえば、社会保険労務士ですね。
有料で全て代行してくれるプロです。
料金はおおよそ、

手付金3万円前後 + 成功報酬(障害年金2~3か月分くらい)

私は自分で申請できなかったので、社会保険労務士にお金を払って、全て代行してもらいました。
というよりこれ以外、方法がなかったんですね。
初診日のカルテがない最悪のパターンの上、自分では電車に乗るのも困難な状態なので。
(今もなるべく毎週電車に乗る練習してます)

結果的に障害認定されて、今は支給された年金で暮らせているのでよかったと思います。

ただ、社会保険労務士に依頼をしたからといって、必ず障害認定されるわけではありませんし、ダメだった場合、手付金は戻ってきません。

あと、社会保険労務士ってものすごくたくさんいるので、どの人に依頼すればいいかで迷うと思います。

社会保険労務士の選び方については下記の記事で詳しく説明しておりますので、あわせてご参照ください。

私は主治医に相談したら、知り合いの社会保険労務士の方がいたので、その方に依頼しました。
迷ったらまずは主治医に相談ですね。

 

まとめ

長々と読んでいただきありがとうございました。
以上が私の知っている障害年金の全てです。
(半分以上は社会保険労務士さんから教えてもらったんですが)

社会保険労務士の存在すら知らず、途方にくれていた当時の自分を思い出しながら書いていたら、あれもこれもと、長くなってしまいました。

最後に一つだけ注意していただきたいことがあります。

障害年金の申請に「絶対」「確実」はありません。
たくさんの有料サポートが出回っていますが、「絶対」「確実」をうたい文句にしているものは、あまり信じない方がいいと思います。

特にうつ病で弱っている時は、甘い言葉に騙されやすいです。
障害年金申請の際は、充分お気をつけください。

geralt / Pixabay

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